クソ程泣いた
やぁ
今朝やけにリアルで奇妙な夢を見てしまった。知っている人は知っているだろうが、私は友人が少ない。それこそ片手で数えれるぐらいしかいない。そんな数少ない友人が何故か病室にいるシーンから始まった。
夢の私はその違和感には気づかず、ベットに座っている友人に話しかけた。
「よぉ、意外に元気そうじゃん」
恐らく顔色が思いのほか悪くないという意味で言ったのだろう。続けて口を開いた。
「寿命はどれぐらいだって?」
冗談で言ったのか、病名を知ってて言ったかはわからないが、それに対し友人は答えた。
「4ヵ月、もって半年やって」
それを聞いて私は慰めようとしたのか、いつも通りの返答をした。
「まぁまぁあるやん、まぁ俺ほどじゃないけどw」
すると友人は苦笑いなのか怒っているのかわからない表情で口を開いた。
「そんなにあるなら少し分けてくれよ」
その返答に何か思ったのか。病室を後にした。去り際に
「ぼちぼち時間だし行くわ、まぁお祈りの一つぐらいしといてやるよ」
と言い残して。
そのままその足でナースステーションに向かっていた。
「すみません、〇〇号室の〇〇という患者を担当した先生はいますか?」
と、友人を担当した医者を探していた。幸いにもすぐ名前が呼ばれた。
「先生、あいつの病気、移植とかでも直せないですか?俺の部位だったら出すので」
その問いに医者は答えにくそうな顔で口を開いた。
「残念ながら、あそこまで広がってしまったら、今の医療で治すことはできません」
はっきりと「できない」と言われてしまっては、私にはどうすることもできなかった。続けて医者は何か説明を続けていたが、私の耳には入ってこなかった。私はその足で再度友人のいる病室に戻った。私が返ってきたのを見ると友人は
「なんや!おんめぇも暇やな!」
と、さっきとは違って明るい声色になっていた。明らかに気遣っているだろう友人の態度を見てしまって私は号泣した。
「ごめん...!ごめん......ごめん!!」
私では助けられないと、助けられないのに希望を出すような発言に、さっきの私の態度を見て気を遣ってくれたであろう友人を見て、泣いた。ベッドにしがみ付くように号泣した。そして目を開けると、見知った天井だった。
どうやら夢から覚めたらしいが、覚めてからも少し泣いていた。耳と髪、枕まで涙で濡れていた。自分でもこんなに泣いてるのは驚いた。無力、無責任、勘違い、全てを突き付けられると人はここまで絶望してしまうのか。
この涙は忘れない。